エグゼクティブ転職実績 / VOL.04

外資系メーカーの
経営企画部門責任者から
技術ベンチャーのCFOへ

外資系メーカーの経営企画部門責任者から技術ベンチャーのCFOへ
 O氏 50歳 テクノロジーベンチャーでのCFOポジション [2015年実績]

O氏 50歳
テクノロジーベンチャーでのCFOポジション

外資系企業で多くの成果をだされてきたO氏。50代に入り、安定志向はありつつも本音では、新しいことへのチャレンジを希望。アグレッシブにベンチャーに挑戦し、みごと転身(転職)を果たし、現在では自分よりも若い経営者を支えるポジションで活躍中。

本当にやりたいことは何なのか? 言葉にならない希望を掘り起こす

大手外資系メーカーの経営企画部門責任者を務めていたO氏とはじめてお会いしたのは1年前のことでした。これまで複数の外資系企業で成果を出してきたO氏には、すでに同業他社のヘッドハンターからもさまざまなオファーが届いており、本人も転職の希望をお持ちでしたが「なかなか自分に合ったポジションが見つからない」というのが悩みでした。

50代に入ったO氏の希望条件をお伺いすると「現在の業種に近い企業のCFOで、報酬は2000万円以上」でした。しかし、この条件を満たす企業を具体的に考えるとかなり限られているため、実現の可能性は低いと思われました。

では、どんなポジションならO氏に合うのか。よく考えてみると、そもそもO氏が語っている希望条件では、従来と同じような会社の同じような仕事に就くことになります。そろそろキャリアの総仕上げの時期に差しかかった方のキャリア選択としては本当にそれでよいのだろうか、と感じました。

そこで、こんな質問をしてみました。
「これからの50代をどう過ごされたいですか。どんなことにワクワクしますか?」

少し考えたあと、O氏はこう答えました。
「家族との過ごし方も含めて、これまでとはまったく異なる働き方をするのもよいかもしれません。スタートアップベンチャーも意外と面白いかな。でも、報酬の水準は下がりますよね……」

確かにベンチャー企業でCFOになったとしても、報酬はO氏の求める水準にはほど遠いのが現実です。しかし本人が希望条件として語った内容とは裏腹に、O氏の言葉の端々には「今までとは違う新しいチャレンジがしたい」という気持ちが感じられました。そもそもO氏の現在の地位は、アグレッシブにチャレンジを繰り返して勝ち得たものです。

通常ならあり得ないマッチングで 新しいチャレンジの機会を提供

そこで私たちがO氏に候補先企業として提案したのが、テクノロジーベンチャーのD社でした。D社は社長が30代とまだ若く、その分野ではトップクラスの技術者が集結している非常に有望な会社です。しかし組織体制の整備はこれからという段階にあり、ファイナンスの専門家も社内にはいませんでした。

「現在の業種に近い企業のCFO」という当初のご希望とはだいぶかけ離れていますし、通常ならあり得ないマッチングかもしれません。しかしこのタイミングで豊富な経験を持つO氏がジョインすれば、D社の成長に大きく貢献できる可能性があります。D社は海外進出も計画していたので、そこでもグローバル企業で活躍してきたO氏の知見を活かせるでしょう。同時に、O氏のチャレンジ欲は確実に満たされます。

「有望なベンチャーのCFOポジションがあります。ただし、年収は下がります」

O氏にそう提案するとあまり色よい反応ではありませんでしたが、「せっかくご紹介いただいたのだから」と、面談をご希望されました。実際にお会いしてもらうと、当初の反応とは裏腹にO氏はD社社長の誠実な人柄にすっかり魅了されました。

「自分よりずっと若いけれどこの社長は尊敬できる。将来有望なベンチャーの成長に貢献する仕事にチャレンジするのも面白そうだ」とO氏は考え始めましたが、やはり条件面でなかなか決断できずにいました。

そうこうしている間に、他の候補者が採用されることになり、O氏とは一度、破談になってしまいました。ところが半年後、どんでん返しが起こります。まず、久しぶりにO氏からこんな連絡がありました。

「その後も転職先を探しているが、心からよいと思える会社とまだ出会えていません。思い返すとD社を逃したのは本当にもったいなかった。そこでもう一度、ベンチャーも含め候補企業を提案してもらえないでしょうか」

O氏の要望のなかにはD社への未練が色濃く感じられました。そこで私たちは改めて、
「それほど心残りがあるならもう一度だけ、D社に打診してみましょう。それでだめなら、他の新しい候補企業を探します」とお伝えし、D社への再アプローチが始まりました。

いくつかのラッキーも重なり、奇跡的にCFOのポジションがまだ空席のままでした。最終的に相思相愛となりめでたくO氏の入社が決定しました。

「振り出しに戻って考えてみると、やりたいことは新しいチャレンジです。若くて素晴らしい経営者を支えるのは50代の過ごし方としてとてもいい仕事だなと思いました」

D氏はそう生き生きとした表情で語りました。

エントリーはこちら X氏51歳のリアルストーリー